DMMバヌーシーはアリなのかナシなのか
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いきなり結論から入ってしまうと考え方だと思う。


DMMバヌーシーが謳う「感動体験の共有」

これに両手を挙げて賛同出来るならDMMバヌーシーは確実にアリ


しかし一口馬主要素に魅力を感じている人

もしかしたらお金が増えるかもと思っている人

コレについては2000%迷いなくナシ

そもそも責任者自身が「損をする可能性が高いので、投資目的ではオススメしない」と公言している。


個別のメリット、デメリットに付いては以下で


DMMバヌーシーの利点


追加費用が一切かからない

牡馬は6歳12月、牝馬は6歳3月までの預託料が馬代金に含まれている。
早期引退した場合は前納した分から返金があり、7歳以上まで走る場合でも追加の費用は発生しない。
最初に1度払えば後は貰うだけのシステム

<他の一口クラブは?>
多くの一口クラブではまず入会金が発生する。
※DMMバヌーシーは証券口座を使うのでこの入会金も発生しない。

さらにクラブ会員でいる間は月額会員費が毎月かかる。

具体例を出すと
ノルマンディーオーナーズクラブは入会金1万円、月会費1,000円(税別)
シルクホースクラブ、東京サラブレッドクラブが入会金1万円、月会費3,000円(税別)
キャロットファームやラフィアンが入会金2万円、月会費3,000円(税別)

1口馬を所有している場合は維持費(400分の1口で月1500円程度)もかかる

全部込みで先払いしているとはいえ毎月払うお金がないのはDMMバヌーシーのメリット


<分配金は?>
一口馬主としての実入りは賞金の80%から手数料3%を引いた77%×口数分

種牡馬になれれば売却代金の80%が会員に還元される。

牝馬の場合は6歳3月引退時に購入額の3割で売却する契約になっているらしく、最初からその分を考慮した値段になっている。


超良血馬を安く持てる

DMMバヌーシーが現在募集している馬は最高でも1口43500円
但し、この値段は特別安いわけではなく、数万円で100分の1口や400分の1口を持てる1口馬主クラブはいくつも存在する。

例)東京サラブレッドクラブの2017募集馬から抜粋
東京サラブレッドクラブ募集馬抜粋
しかし1万分の1口とはいえ数万円でDMMバヌーシーで募集しているほどの超良血馬の馬主気分が味わえるクラブはない
他のクラブでは即満口になるような血統の馬を確実に持てる。


DMMのノウハウ

DMM証券の口座を使うので入金なども迅速に行われる
スマートフォンアプリの使いやすさにもかなりの自信がある模様

ちなみにお金を下ろす場合は手数料324円を取られる。
入ってくる金額を考えると気軽に現金化出来る状況でないのは頭に入れておきたい。



DMMバヌーシーのダメなところ


高い

誰の目にも分かる欠点はこれしかない。
高い。とにかく高い。

馬代金に対してのパーセンテージで見るとそれほどでもないのだけれど、金額にすると他の一口クラブと比べてボッタクリといっていいレベルで乗せている。

例えばベネンシアドールの2015
セレクトセール購入価格が1億9000万円で募集価格が4億2千万円
これは倍率にすると2.21倍程度だけど、金額にすると2億3千万円も乗っけている。

キタサンブラックの下で有名なシュガーハートの2017
セレクトセール購入価格1億4500万円に対して募集が4億4千万円
3.03倍の+2億9500万円


倍率自体を比較するのであれば、例えばノルマンディーホースクラブのララパルーザ号
購入価格497万円に対して募集が1320万円なので2.65倍になっている。
但し乗せているのは823万円

ラフィアンの活躍馬マイネルハニーも実は購買価格670万円という激安馬
これを1500万円で募集しているので2.23倍
但し上乗せ分は830万円

これらのクラブは月会費や維持費、保険料が別途かかるのでDMMよりも上乗せ分が多くならないとはいえ金額が違いすぎる。


スポーツ報知のTwitterでDMMバヌーシーの募集価格の内訳が出ていた。

それがこの画像でベネンシアドール2015の内訳
ベネンシアドール2015の内訳
これを見ると馬代金に対するプレミアムは思ったよりもずっと低い

購入代金1億9千万円に対して2億1168万円

実は2千万円程度しか上乗せしていない。


これは逆に言ってしまうと他が高い

絶望的に高い


特に販売手数料という名目の9千万円は絶望的な高さ。

これは馬代金に対するプレミアムを軽く見せる目眩まし項目

ベネンシアドール2015の馬代金は実質的に3億178万3104円と言っていいと思う


そして保険料以外の手数料は馬の値段とは無関係のハズ

例えば500万円の馬をDMMバヌーシーが落札した場合の募集総額は約2億円となってしまう計算

先程のノルマンディーのララパルーザと比べて相当に高いのがわかる。

そしてベネンシアドール2015は2歳馬なのでシステム利用料とクラブ法人運用管理費が当歳馬よりも安い

500万円で買った馬が当歳馬だとさらに総額で1千万円くらい上がる

但しこれは机上の計算

実際は目眩まし項目の販売手数料が何故か下がるので500万円の馬が2億円なんて事にはまずならないとは思う

ステイゴールド産駒のワナダンスの2015が1万円で販売されているのでこれより下になるのは間違いない


コミコミ価格の弊害

全ての料金が募集価格に含まれているので、同じ馬に複数口出資する場合は情報料やシステム利用料などが二重払いになってしまう。

ここらへんも「投資」には向かない要素


オススメ馬


ベネンシアドールの2015

血統的背景とかそういうのは一切無視してこの馬がオススメの理由はDMM側のプッシュ

DMMバヌーシーは割高感があるので早期に結果を出さないと競馬ファンからすぐに見放される可能性が高い

すなわち初年度から重賞で活躍するような看板馬を出さないといけない

素人の見立てよりも、運営推しに乗ってしまうのが1番間違いない


☆まとめ☆

高いのは間違いない

ほぼ損するのも間違いない

それでも1口数万円程度なら夢を買ってみるのも悪くはない。


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